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1992 年度 実績報告書

ペプチド性花成誘導物質による植物の花成誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03454012
研究機関京都府立大学

研究代表者

竹葉 剛  京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (90027194)

キーワード花芽形成 / ペプチド / アオウキクサ / アサガオ / cDNA / 短日 / 窒素欠乏 / 花成誘導
研究概要

1)アオウキクサから単離した花成誘導能をもつタンパク質の中の、どのような構造が花成誘導活性をもつのかを調べるために、花成誘導タンパク質のcDNAを、フレームが合うようにBlueScriptプラスミドに組み込み、バクテリアがつくったタンパク質を精製した。そのタンパク質をトリプシンで消化し、活性を示す断片を精製し、その構造を決定した。その情報をもとに、いくつかのペプチドを合成し、花成誘導能をしらべたところ、最低3個のアミノ酸からなるペプチドが、10^<-14>Mという低い濃度で、アオウキクサに対して花成誘導能をもつことが判明した。
2)上記トリペプチドのN末にアミノ酸一個をつけたペプチドは、10^<-8>M以上の濃度で、アオウキクサのN欠による花成、短日による花成を強く阻害した。このことは、生理的な条件のもとで生成する花成誘導物質と、上記トリペプチドの構造が類似しているために、花成誘導が阻害されたものと解釈されるので、上記トリペプチドがいわゆる「花成ホルモン」の構造の一部をなしている可能性がある、と判断される。
3)アオウキクサのcDNAをプローブとして用いて、アサガオ、ダイコンからcDNAを単離したところ、2種類のcDNAが存在し、それらの間のホモロジーは塩基レベルで90%以上という高さを示すことが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 竹葉,木崎,木戸: "ペプチドによる花成誘導機構" 植物化学調節. 27. 80-89 (1992)

  • [文献書誌] 竹葉: "ペプチド性花成誘導物質" 化学と生物. 30. 71-72 (1992)

  • [文献書誌] Tanaka,O. G.Takeba: "Flowering induced by nitrogen deficiency in Lemna paucicostata 151." Plant Cell Physiol.32. 1173-1177 (1991)

  • [文献書誌] Kozaki,A. Takeba,G.: "A polypeptide that induces flowering in Lemna paucicostata at a very low concentration.(1991,Plant Physiol.95:1288-1290)" Plant Physiol.95. 1288-1290 (1991)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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