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1991 年度 実績報告書

胚期のみに発現する遺伝子の制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454022
研究機関東京都立大学

研究代表者

八杉 貞雄  東京都立大学, 理学部, 教授 (70011591)

キーワードペプシノゲン遺伝子 / 遺伝子発現制御 / ゲルリタ-デ-ション法 / 胃上皮 / 上皮ー間充織相互作用
研究概要

本研究の目的は、動物の胚発生における時間的・空間的に限定された遺伝子発現の制御機構を分子レベルで明らかにすることである。そのためには、胚発生においてある特定の細胞群に限定された期間のみ発現する遺伝子を解析することが有効な方法である。本研究では従来から我々の研究室で研究対象としてきたニワトリ胚期ペプシノゲン(ECPg)遺伝子に注目し、その発現制御を種々の因子に注目して解析する。
平成3年度には、まずECPg遺伝子の5'プロモ-タ-領域(すでにクロ-ニングされている)に結合する核内因子の探索を行った。プロモ-タ-領域を3部分(A,B,C)に切断してPCR法でプロ-グを作成し、前胃(ECPg発現する),肝および繊維細胞の核よりそれぞれ調整した核抽出液とともに電気泳動し、ゲルリタ-デ-ション法で結合因子を検出した。その結果,前胃核内にはBプロ-ブと特異的に結合する因子が存在することが明らかになった。
つぎに、ECPgプロモ-タ領域のどこが発現制御に関わるかを明らかにする実験を行う予備段階として、強力なプロモ-タ-にlac Z遺伝子を結合して前胃上皮細胞にリポフェクションによって導入し,間充織と再結合して器官培養し、その発現を調べた。その結果lacZ遺伝子が高率に発現する系を開発することができた。現在は、ECPgの5'領域の数千塩基対に1acZを結合したものを用いて、この実験を行いつつある。
平成4年度においては、上述の研究を続行してECPg遺伝子発現制御に関するシスおよびトランス作用因子を明らかにするとともに、それらの因子の動態が間充織によっていかに調節されているかを知るために,間充織因子の探索も開始する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 八杉 貞雄: "動物実験と動物分類学" 畜産の研究. 45. 143-148 (1991)

  • [文献書誌] Yasugi,S.: "Early determination of developmental fate in presumptive intestinal endoderm of the chicken embyo" Develop.Growth and Differ.33. 235-241 (1991)

  • [文献書誌] Takiguchi Hayashi,K.: "Localized distribution of a novel mesenchymeーspecific antigen in developping chick digestive tract" Roux's Arch.Develop.Biol.200. 113-116 (1991)

  • [文献書誌] 石川 統他: "生物の起原と進化" 朝倉書店, 194 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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