研究課題/領域番号 |
03454044
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
菊池 卓郎 弘前大学, 農学部, 教授 (90003425)
|
研究分担者 |
塩崎 雄之輔 弘前大学, 農学部・附属農場, 助教授 (50003471)
荒川 修 弘前大学, 農学部, 助教授 (70184265)
浅田 武典 弘前大学, 農学部, 助教授 (10003518)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
キーワード | 樹形 / 樹冠構造 / 剪定 / 開心形 / 主幹形 / リンゴ |
研究概要 |
慣行の開心形と弘前大学農学部で開発したマルバカイドウ台半密植主幹形(“弘大方式"主幹形)の樹冠構造と果実生産の関係等について、園地の実態調査を行った。得られた主な結論は次のとおりである。 1.経済栽培における成園1ha当たり収量の上限は、開心形と主幹形の間に差はない。 2.1ha当たり収量は葉量と密接な関係があるが、LAI(葉面積指数)が2程度を越えると、すぐれた整枝剪定技術と樹勢調節技術が伴わなければ、LAIの増加を収量増加に結びつけることはできない。 3.開心形、主幹形ともに、樹冠内の相対受光量20%以下の部分にまで多くの果実が分布する。これは綿密な剪定、摘果や収穫前の摘葉など、日本独特の集約的な栽培管理によるところが大きい。 4.開心形においては、水平に近い亜主枝上に側枝を配置する独特の骨組構造が、樹高の抑制、側枝と成り枝の枝勢の維持と頻繁な更新を容易にしている。 5.比較的強勢な台木を用いた大型の主幹形においては、下段側枝を比較的大きく上段側枝を格段に小さく作ることにより、樹冠下部内側の光条件を良好に保つことが可能になる。 6.果実生産に好適な光条件を維持できる樹冠の厚さは、開心形、主幹形ともに平均約1.7mである。このことから、主幹形の樹冠半径は樹冠下部でも2mを越えないことが望ましい。
|