研究課題/領域番号 |
03454047
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 博宣 京都大学, 農学部, 教授 (30026398)
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研究分担者 |
柴田 昌三 京都大学, 農学部, 講師 (50211959)
丸山 宏 京都大学, 農学部, 助手 (30157416)
小橋 澄治 京都大学, 農学部, 教授 (40026604)
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キーワード | 都市域 / 残存樹林 / 環境保全効果 / 風致的効果 / 微気象緩和効果 / 樹林構造 |
研究概要 |
本年度は最終年度であるため、調査研究が遅れていた部分を補足調査した。それとともに、これまで行なってきた調査結果をいくつかの論文にとりまとめる作業を行なった。 具体的には、まず、京阪神における残存樹林や緑地の状況を調査するためのランドサットTMデータの画像処理のうち一部を補足的に実施して、調査を補完した。それに基づき、神戸市域の緑地における造成樹林について、樹林構造、樹木の生育状況、土壌の物理性などについて調査を行ない、造成樹林の緑化工学的知見を得た。 つぎに、樹林の風致的効果の一要素としての樹木葉の色彩の変化について、これまで行なってきた調査研究を一部補足するため、あらたに樹種および調査木を選定して調査を行なった。 これらの本年度の調査結果とこれまでの成果をもとにして、以下のように、最終年度の報告書としてとりまとめる作業を行なった。 第1章 京の森-京都市域の森林と平地残存林の分布- 衛星画像、航空写真、地図、現地調査、古絵図により京都市域の平地残存林の分布をとりまとめた。 第2章 京都市民の緑の満足度-樹林地の風致的効果- 京都市民のアンケート調査を解析し樹林地の風致的効果を確認した。 第3章 残存林の微気象の緩和効果 残存樹林に調査地を設定し、樹林構造および樹林内外の地表状況と微気象の緩和効果の関係を明らかにした。 第4章 神戸市における造成樹林の生育と土壌の物理性 神戸市総合運動公園を事例に樹林の生育と土壌状況を明らかにした。 第5章 樹木葉の色彩学的特性 紅葉期の葉色の変化について調査し、樹種の特性を整理した。
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