研究概要 |
1.朝鮮半島原産のニホンナシ(P.prifolia)咸興甲及び乙や日本の古い品種である衣通姫,野生ナシの豊富梨など20品種,系統の果実について成熟期のエチレン生成量とEFE(エチレン生成酵素)活性を調査した。 野生系統の果実や衣通姫は中国ナシと同様にエチレン生成が著しく多く、現在の栽培品種の100倍もの生成量を示すこと、ならびに咸興甲、乙はいずれも晩生であるが「甲」はエチレン生成が著しく多く、「乙」はほとんど生成しないことが明らかとなり「甲」は中国ナシに近いことが認められた。 2.ポリアミンの一種プトレシンを‘二十世紀'に散布処理し、成熟とエチレン生成に及ぼす影響を調査したが天候不良で明らかな差は認められなかった。 3.平成3年度から5年度にかけて行ったナシ果実のエチレン生成特性の結果をもとにしてニホンナシの品種類別を行った。
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