• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

ブドウにおけるアイソザイム多型と系統発生並びに品種分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454051
研究機関九州大学

研究代表者

白石 眞一  九州大学, 農学部, 教授 (40154356)

研究分担者 若菜 章  九州大学, 農学部, 助手 (10158579)
キーワードブドウ属植物 / アイソザイム多型 / 系統発生 / 品種分化 / 対立遺伝子 / グルコ-スリン酸イソメラ-ゼ / ホスホグルコムタ-ゼ
研究概要

ブドウ属の約200の種・品種・系統を供試した。これら全部又は一部の若葉・成熟葉・茎頂部・根・緑枝・熟枝・花粉・胚乳の酵素のザイモグラムを作成し、(1)品種内ではザイモグラムに変異がないこと、(2)品種間では変異が大きいことを確認した。特異的なバンディングパタ-ンを示す品種間では様々な交配を行なって得られた雑種実生のザイムグラム上の表現型を解析した結果、PGMとGPIについては、それぞれ11個と13個の対立遺伝子を発見した。これらの種間変異を調査した結果、種特異性が非常に高く、またそれらの種の原生する大陸間で著しい対立遺伝子変異を生じていることを確認した。これらのことから予測どおりブドウの進化の起源はかなり古く今日のブドウ品種群がかなり複雑な遺伝的背景を有することが明らかとなってきた。
GPI、PGMについては、ほぼ主要品種の遺伝子型を決定するこたができた。またこれらの対立遺伝子をマ-カ-として三倍体や四倍体ブドウの雑種性や倍数性の確認が高い割合で行なえるようになった。しかし、他の酵素ではザイモグラムがやや不明瞭であったり、表現が複雑であり、遠心機を用いた細胞内器官の分離による局在性調査や泳動法の改良を加え、検討中である。また、栽培品種のみならず、野性種の詳細な調査がブドウ品種分化の解析に重要であることが示唆され、日本原生ブドウの収集・分析を行なっているが、中国及びアメリカ原産の野性種の調査数が少ないのが問題点となっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] "アイソザイム分析によるブドウ属植物の分化に関する考察" 園芸学会雑誌. 60巻別冊2. 62-63 (1991)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi