研究課題/領域番号 |
03454091
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
多田 敦 筑波大学, 農林工学系, 教授 (50133012)
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研究分担者 |
小出 進 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60003745)
佐久間 泰一 筑波大学, 農林工学系, 講師 (10133589)
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キーワード | 農道構造 / 農道配置 / 用排水組織 / 緩傾斜地水田 / 中山間地水田 / 水田圃場整備 |
研究概要 |
1.緩傾斜地・平坦地における農道現地調査(多田・佐久間・池口) 千葉県印旙郡臼井地区では、7.5haを最大区画として、低コスト化・作業の効率化のための圃場整備が行われている。この中で、農道の整備が特異であるので、これを評価するための調査を行った。 農道は路面が、田面上高さ15cmに施工され、基準の高さ30cmより低く、湛水時の農道表面の地耐力の低下が危惧される。そこでこれに対する方策、実態、機械変化について調査を続けている。本年の調査結果によると、アスファルト舗装によって通常の交通、作業機通過に全く支障がないこと、圃場の湛水によっても、路肩部以外にはほとんど影響がでていないことがわかった。また、農道を低くすることにより、作業機の圃場への進入が容易になっているが、農道で旋回する作業の可能性については来年度の調査によって明らかにする予定である。また、農道と用排水路の関係についても調査した。 2.中山間地の農道調査(多田・佐久間・池口) 長野県南佐久郡海ノ口周辺の小渓谷の水田地帯において、農道の維持が圃場と栽培の維持を確保している事例について調査し、その重要性を明らかにした。 3.農道の生活機能に関する把握(小出) わが国の西南暖地は、ミカン栽培が盛んで、急傾斜地に圃場及び集落がある。その生活道兼農道の曲線半経、縦断勾配、幅員について、交通事故を参考として検討した。急傾斜地では曲線半径15m程度の急カ-ブが数多くあるが、そこでは事故はない。曲線半径及び縦断勾配を現在の基準より急にできる。
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