A圃場-暗渠1987年施工、B圃場-暗渠1990年施工、C圃場-暗渠未施工 1. 暗渠排水量調査 ・Bの暗渠排水の排水口に電磁流量計を設けて、1991年8月以降暗渠排水量の観測を行なった。月別流出率は、梨の生育期である5月〜8月は20〜50%台で推移していることがわかった。 ・電磁流量計の精度を超音波流量計とメスシリンダーによって1991年以降3回チェックした。 2 インテークレイト調査 ・直径30cmのシリンダーによりインテークレイトの実測を1992年以降合計9回行なった。(A圃場-暗渠上2回暗渠間3、B圃場-暗渠上2暗渠間1、C圃場-1) ・積算浸入量D=C・T^nの式において、nは暗渠排水に関係なくそれぞれの圃場の土性を表わしていることが確かめられた。又、Cについては一般に暗渠上が暗渠間を上まわっており、暗渠まわりの土壌の透水係数の増大が実現していることが確かめられた。 3 暗渠排水モデル調査 ・暗渠埋め戻し部の疎水材および埋め戻し土壌について、室内モデル実験を行った。その結果、疎水材の透水性は埋め戻し部土壌に比べてはるかに大きく、埋め戻し土壌の厚さが排水に影響を与えることがわかった。また埋め戻し土壌の空隙の量が土の透水性を決定する因子であることも確かめられた。
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