研究概要 |
本年度の研究は、(1)デ-タ解析のための基本問題の解明 (2)地方林地帯のデ-タの購入,を行った。デ-タ解析のための基本問題の解明については,TMデ-タの土地利用分類法の検討,メッシュ化のメッシュ大きさの検討,デ-タ標準化についての基準土地利用形態の採択などについて討した。土地利用分類法については,教師あり分類,教師なし分類について検討した結果,教授なし分類のクラスタ-分析法を使用することにし,非階層的手法のKーMean法を用いることにした。また,メッシュ化した場合,メッシュの大きさが問題になるが、メッシュ内のピクセルサイズを1,4,6,8,16,24,32の7通りに変化させて、それに伴う外挿地挿面温度を調べた。その結果8×8ピクセルが適当であると判断された。さらに,熱帯林,温帯林,北方林の気候調節機能を比較する場合,デ-タの標準化を行う必要がある。標準化を行う場合,土地利用形態の面積比が、独立変数にするため,基準の土地利用形態を独立変数のため、回帰式から除いて計算する必要がある。その結果、植生による地表面温度の変化が少ない市街地を基準土地利用とするのが適当であると判断された。以上の成果を利用して,日本国内デ-タについて解析を行ってみた。その結果,標準偏回帰系数を比較することによって,地域的な森林の気候調節機が比較出来ることが判明した。 北方林の衛星デ-タについては、中国東北部(パス114,ロウ027)9デ-タ購入した。また,小興安嶺(パス121,ロウ024)のデ-タも2デ-タ購入した。これらについて解析を続行している。
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