研究概要 |
豚腎臓より得られるElectron-transferring flavoprotein(ETF)はheterodimerであり1分子のFADとAMPを含んでいる(Sato,Nishina,and Shiga(1933)J.Biochem.114,215-222)。本年度はふたつのサブユニット(alphaとbeta)の分離精製法を開発し、これらのサブユニットとAMP,FADよりNATIVEなホローETFの再構成に成功した。サブユニットの分離は尿素あるいはグワニヂンを用いETFを変生させることにより可能となり、得られた両サブユニットはUNFOLDING型となっている。これより変生剤を除去しAMP及びFADを共存させることによりNATIVE型ホローETFを再生できたのである。またFADのETFに対する結合は両サブユニット共存下でのみ可能であり、各サブユニット単独ではFADを結合できない。
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