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1991 年度 実績報告書

ホスファチジルイノシト-ル3キナ-ゼの細胞増殖への関与

研究課題

研究課題/領域番号 03454163
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

竹縄 忠臣  東京都老人総合研究所, 部長 (40101315)

研究分担者 芝崎 太  東京都老人総合研究所, 研究員
山川 彰夫  東京都老人総合研究所, 研究員 (30200588)
キーワードPI3キナ-ゼ / SH_3 / αーアクチニン / 細胞骨格系
研究概要

ホスファチジルイノシト-ル3ーキナ-ゼ(PI3キナ-ゼ)は細胞増殖因子やチロシンキナ-ゼをコ-ドする癌遺伝によって活性化され、全く新しいイノシトールリン脂質を産生する。本酵母には110KDaと85KDaの2つのポリペプチドより成るへテロダイマ-型と110KDaのみより成るモノマ-型があることを見つけた。更に、110KDaに触媒作用があり85KDaには、SH_2、SH_3領域があることもわかってきた。PI3キナ-ゼの生理的役割を明らかにするため、85KDa(p85)の抗体を作成し、PI3キナ-ゼとアソシエ-トする蛋白を発見しようとした。ラット3YI細胞を可溶化しp85抗体で免沈したところ、1
10KDa、85KDaのPI3キナ-ゼの他に200KDa、100KDa、42KDaの蛋白が共沈してきた。42KDaはアクチンであること、200KDaはミオシンであることがわかった。100KDa蛋白はαーアクチニンであることをーαアクチニンの抗体で証明した。p85のどの部位にαーアクチニンが結合するのかを調べるため、p85の各部分のコンストラクトを大腸菌に発現させ蛋白を取り、sepharoseビ-ズに結合させた。ニワトリ砂嚢より精製したαーアクチニンを流してp85のどの部位に結合するかを調べたら、SH_3領域とのみ結合することがわかった。これらの結果よりαーアクチニンはp85のSH_3領域に結合して細胞骨格系に分布すると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hidaka,M.: "Highly conserved eight amino acid sequence in SH_2 is important for recognition of phosphotyrosine site" Biochem.Biophys.Res.Commun.180. 1490-1497 (1991)

  • [文献書誌] Shibasaki,F.: "Two types of phosphatidylinositol kinase from bovine thymus" J.Biol.Chem.266. 8108-8111 (1991)

  • [文献書誌] Hayashi,H,: "Phosphorylation in vitro of 85KDa subunit of phosphatidylinositol 3-kinase and its possible activation by insulin receptor tyrosine kinase" Biochem J.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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