研究課題/領域番号 |
03454209
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
竹本 泰一郎 長崎大学, 医学部, 教授 (60010005)
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研究分担者 |
大久保 博美 長崎大学, 医学部, 助手 (00203737)
和泉 喬 長崎大学, 医学部, 講師 (20039556)
門司 和彦 長崎大学, 医学部, 助教授 (80166321)
太田 保之 長崎大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50108304)
中根 允文 長崎大学, 医学部, 教授 (80039833)
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キーワード | プライマリケア / 島嶼 / 家族機能 / 老人保健 / 心身機能 / 老人福祉 |
研究概要 |
1.家族機能及び老人行動の地域間比較を行うに際して不可欠な調査方法論の吟味をまず行った。老人の行動と心身状態について(1)精神機能についてdementiaのscreening、GHQ(General Health Questionnare)、Kuppermanの更年期指数等の質問票調査及び面接診断による評価、(2)身体機能について血清生化学的検査、視力、聴力、呼吸機能からの評価、(3)社会・生活機能について運動機能と家族内ADL及び地域社会での行動量の評価からの接近法を採用した。 2.これらの調査batteryを長崎県の某島嶼で福祉事業であるデイ・サ-ビスの参加老人及び地域リハビリテ-ションの受診者(85名)を対象に調査を実施した.全体の肥満、高血圧、高脂血症、貧血、耐糖能低下などの身体上の問題点を持つ者がそれぞれ約20%存在すること、メンタルヘルス面でも約20%が痴呆或は痴呆傾向をもっことが明らかになった。呼吸機能の異常者、視力と聴力の低下もそれぞれ約20%に認められた。 3.これらの心身機能の低下がこの地域の高齢者全体の健康像を反映しているものか、デイサ-ビスの対象としての特異性の高いものかについて、一般住民についての健康調査の結果と比較検討中である。また、これらの健康像が家族機能とどのように関連しているかについて最も問題が顕在化していると推定される独居及び夫婦のみの世帯を中心に戸別訪問による生活環境及び生活介護の状態について聞き取り調査を行いつつある。
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