| 研究課題/領域番号 |
03454233
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| 研究機関 | 長崎大学 |
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研究代表者 |
松本 慶蔵 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (40004767)
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| 研究分担者 |
真崎 宏則 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (40244058)
宇都宮 嘉明 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (40193916)
高橋 淳 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (50171468)
大石 和徳 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (80160414)
永武 毅 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教授 (30164445)
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| キーワード | ブランハメラ・カタラーリス / フィンブリエ / 附着 / レセプター / LPS(エンドトキシン) / 血清感受性 / 緑膿菌 / 抗緑膿菌モノクローナル抗体 |
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| 研究概要 |
1)気道への病原菌付着メカニズムに関する研究
呼吸器感染症の患者から分離された病原性のあるブランハメラ・カタラーリスについて電顕で観察し検討したところ、密にフィンブリエがある菌のグループとほとんどフィンブリエがみられないグループおよびその中間に分類できた。フィンブリエが密にみられるグループは赤血球凝集価がフィンブリエが疎なグループより高く、すなわちブランハメラ・カタラーリスの咽頭付着に関して菌側の要因としてフィンブリエが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。さらに上皮との付着する模様を電顕にて観察したところ、ブランハメラ・カタラーリスは上皮細胞の外側のunitに付着することが示された。しかしフィンブリエを持たないブランハメラ・カタラーリスも咽頭上皮には付着することが観察されており、今後は菌側の付着因子と共に上皮側のレセプターが解明される必要があろう。
2)免疫療法
当初予定の緑膿菌に対するモノクローナル抗体療法のみでなくブランハメラ・カタラーリスの抗体についても考察した。
呼吸器感染症の患者からブランハメラ・カタラーリスを分離し、重要な菌体成分であるLPS(エンドトキシン)を分離精製した。菌の血清感受性を検討したところ感受性株と非感受性株が存在し、抗LPS特異抗体が関与することが判明した。この検討から抗ブランハメラ・カタラーリスLPS抗体は感染防御の一役を担うことが示唆された。
マウス実験肺炎において、緑膿菌の0チェーンに対する抗緑膿菌モノクローナル抗体とsparfloxaeinとの併用療法を比較検討した。実験肺炎において高緑膿菌モノクローナル抗体単独やsparfloxacin単独よりも明らかに両者併用が効果的であり、今後の臨床に示唆を与えるものであった。
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