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1992 年度 実績報告書

^<31>P‐MRSによる培養神経芽腫細胞の代謝に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454268
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

沢田 淳  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079874)

キーワードホローファイバー / ^<31>P‐MRS測定 / スペクトル / PME / PCr / 低酸素負荷 / 高エネルギーリン酸化合物 / ATP
研究概要

【ホローファイバー(Hollow‐Fiber:HF)式高密度培養】HFは本来はハイブリドーマ細胞やLAK細胞の培養のためのリアクターであるために、浮遊性細胞の培養により適している。我々の研究対象である培養神経芽腫細胞は付着性細胞であるので、潅流圧の設定、すなわち中空糸内空間(intracapillary space:ICS)潅流の流速の設定が比較的困難である。我々はアミコン社、ミニヴィタファイバー(中空糸500本、内径/外径200/350μm、膜面積約300cm^2、中空糸内空間(extra‐capillary space:ECS約7ml、分画分子量30000)を用いている。我々が用いている細胞株ではミニヴィタファイバーのICS流速が25ml/min前後が最適と考えられる。HFにより、細胞株KP‐N‐RTに加えてKP‐N‐SIの培養が可能であった。
【^<31>P‐MRS測定】培養10〜14日でスペクトルが得られた。RTとSIは同様のスペクトルで、腫瘍組織におけるin vivo MRSと同様にPMEは高くPCrは低い傾向であった。
【低酸素負荷】RTに対して潅流を停止することにより低酸素の状態を負荷した。潅流停止後0〜60min、60〜120minでは、ATPピークの減少を、120〜180minではATPピークの消失を認めた。その後に再潅流を行ったところ、ATPピークの回復を認めた。
【抗腫瘍剤負荷】RTに対して抗腫瘍剤を負荷した。CDDP(cis‐diamminedichloroplatinum)負荷では、12時間までは著明な変化はなかったが、1日後、4日後にはピークの漸減を認め、7日後にはスペクトルは平坦化した。
【結果】以上のように^<31>P‐MRSにより、PME変化、および高エネルギーリン酸化合物であるATP変化の経時的検討が可能であることが示された。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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