研究分担者 |
工藤 和浩 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80211209)
照井 正 東北大学医学部附属病院, 助手 (30172109)
高橋 和宏 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20226822)
相場 節也 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (80159269)
加藤 泰三 東北大学, 医学部, 助教授 (20004898)
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研究概要 |
(1)乾癬病変部向層抽出液中のサイトカインの分析を続け,ILー8の有意の上昇を認めたが,ILー6,TNFa,ILー1は証明しえなかった.現在LLー8,C5aアチフィラトキシンおよび角層抽出液中の好中球走化性活性について検討を加えつつあり,特有の白血球走化性活性にどの化学伝達物質が主体をなすかを明らかにしようとしている. (2)乾癬患者の末梢血あるいは病変部皮膚組織には補体活性化にともない放出される各種のペプチドが検出される.補体が活性されるにともない,その最終産物であるSC5bー9がどう変化するかを末梢血と向層抽出液を用い調べた。その結果,患者血泉にはこの物質の用意の増加を認めた、これは治療により皮疹が改善すると低下した。また,乾癬病変部角層抽出液中にも有意のSC5bー9の増加を認めた。以上のことは乾癬患者の病変部において補体が活性化され、しかもそれは最終段階の活性化をともなうことが確認された. (3)皮膚よう組織液を採取するのにもっとも非侵襲的な方法は吸引水疱を作製する方法である.しかし補体に関してはアナフィラトキシンガンの水疱中に血中より高いレベルで証明され,作製過程において補体活性化が進行することが考えられた.この水疱中のC4d,Bbを経時的に測定することによって表皮真皮の剥離か補体の第二終路の活性化につながるということをみい出した.この活性化は乾癬の患者 正常人,みな同じようにおこった。
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