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1992 年度 実績報告書

毛成長制御機構の細胞生物学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 03454276
研究機関順天堂大学

研究代表者

小川 秀興  順天堂大学, 医学部, 教授 (30053151)

研究分担者 今井 龍介  順天堂大学, 医学部, 助手 (70175214)
高森 建二  順天堂大学, 医学部, 助教授 (40053144)
キーワード毛成長 / 毛母細胞 / 器官培養 / 細胞培養 / サイトカイン / 毛ケラチン
研究概要

毛成長の維持には、個々の細胞が正常に分裂・分化することはもとより、毛包構成細胞間の協調的な相互作用が必要である。しかし、毛包構成細胞(毛母細胞・外毛根鞘細胞・毛乳頭細胞)各々の細胞生物学的特性の解明は未だ充分でなく、ましてこれら細胞間の相互作用に関しては全く不明である。そこで我々は、毛成長の制御機構を明らかにする事を目的として、毛包組織の器官培養法と毛母細胞の細胞培養法の手技を用いて、以下の検討を行なった。
1.マウス毛包組織の無血清器官培養法を用いて、各種サイトカインの毛成長に及ぼす影響を検討した。
(1)a-FGF,b-FGF,TGF-α,IL-6は、毛成長にほとんど影響を与えなかった。 (2)k-FGF,EGF,TGF-β,IGF-1,IL-α,TNF-αは、毛成長(毛伸長・DNA合成)を抑制した。 (3)HGF(hepatocyte growth factor)は、毛成長(毛伸長・DNA合成)を有意に促進した。 以上より、HGFは毛成長促進因子として作用することが示唆された。
2.毛母細胞の培養系の確立および細胞特性の解明を検討した。
(1)酵素処理を用いずに、毛球部より毛母細胞を単離した。(2)10%FCS添加DMEMにて1日培養後、KGMにて継代培養可能となった。(3)抗ケラチン単クローン抗体(HKN-7)を用い、毛ケラチンの発現を蛍光抗体法にて観察したところ、大多数の細胞がHKN-7陽性を示した。
現在、この毛母細胞を用い、各種サイトカインの影響を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryusuke Imai: "Organ culture conditions of human hair follicles" J.Dermatol,Sci.3. 163-171 (1992)

  • [文献書誌] Ryusuke Imai: "Organ culture of human hair follicles in serum-free medium." Arch.Dermatol.Res.285. (1993)

  • [文献書誌] Ryusuke Imai: "Effects of cytokines,anti-cancer agents and cocarcinogen on DNA synthesis in hair bulb cells." J.Dermatol. Sci.5. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2014-12-15  

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