研究課題/領域番号 |
03454281
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
遠藤 登喜子 名古屋大学, 医学部, 講師 (10231193)
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研究分担者 |
池田 充 名古屋大学, 医学部, 助手 (50184437)
藤田 広志 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10124033)
佐久間 貞行 名古屋大学, 医学部, 教授 (90079963)
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キーワード | マンモグラム / 診断支援装置 |
研究概要 |
マンモグラムから乳癌を初めとする異常領域を抽出する診断支援装置の開発を試みているが、原画像にはコンピュ-タ処理を容易に行うために、デジタル処理によって画像を作成したデジタルマンモグラムを採用していた。本年度は装置の汎用性を増し、石灰化の検出や良悪性の鑑別などさらに詳細な検討を行うことを目的としてフィルムマンモグラムを原画像として応用できるかについて検討した。 まず、いままでに開発して来たソフトウエアがデジタイズマンモグラムに同様に作動するか否かをみるための、パイロット研究を行った。すなわち、1乳房撮影の画像(六つ切大フィルム)を2510×2000マトリックスにデジタイズし、FD9枚に情報をわけてコンピュ-タに入力、これを試作の診断支援装置に転送した。原画像のデ-タは1024×1024の解析用画像デ-タとして2分割間引き処理を行わないで解析した。 検討項目は、1.同じソフトウエアでの解析が可能か 2.DMRを原画像としたときの違いはどのようなものかと設定した。 結果として、探査は可能であるが、M探査(腫瘤検出)・C探査(石灰化検出)ともにDMRのときより多くの異常領域が指摘された。 原因は画像情報がDMRより細かい単位で入力されているためと考えられる。今後処理条件の検討とC探査の異常領域の分布から悪性を判定するソフトを組み込むことにより成績の向上をはかることが出来るであろうと予測している。
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