研究課題/領域番号 |
03454296
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田口 喜雄 東北大学, 医学部, 助教授 (70004885)
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研究分担者 |
佐藤 俊一 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (30162431)
稲場 文男 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (90006213)
土井 秀之 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90188839)
黒川 良望 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80215087)
里見 進 東北大学, 医学部, 講師 (00154120)
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キーワード | 創傷治癒 / 生物フォトン / 微弱発光 / 疼痛緩和 / 低出力レ-ザ- |
研究概要 |
近年、低出力のレ-ザ-光照射が主体を刺激し、難治性潰瘍が治癒する、あるいは種々の療法に低抗している頑固な疼痛が緩和される、関節リュ-マチが治癒に向かうなど医学の広い分野で面白い現像が報告されるようになってきた。しかし光照射の作用機序については微小循環の改善が認められる、ある種の細胞が活性化される、あるいは抑制的に働くなどの報告があるが殆ど不明である。本研究ではこれらの事実に立脚し実験的創傷を主たるモデルとし、光照射の有無、治癒障害因子の負荷の有無の下に創傷治癒過程を各種方法論で比較検討しその本態解明に迫ろうとするものである。 本年度は、従来より継続している創傷モデルを用い、光の生体刺激がどの成分にあるのか、つまりは波長依存性、偏光特性、出力について検討した。波長依存性については明確な至適波長が存在するかどうか検討した範囲では差異を見出していない。偏光特性については直線偏光が有意に治癒促進効果があるとの結論を得、必ずしもレ-ザ-光でなくても直線偏光ならば効果を有するとの知見を得た。治癒遅延の見られる糖尿病モデルマウスにおいても同様の結果を得た。また紫外域レ-ザ-のショウジョウバエ体細胞に対する照射効果の実験では40J以上の照射で突然変異スポットの出現頻度の増加が観測された。
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