研究概要 |
F344とLEWによるratの肺移植が技術的に可能になり実験群の道行をすすめた。MTTアッセイの結果、移植後その値に上昇傾向がみられたが例数が少なくまだはっきりとしたことは言えないのが現状である。また移植肺のADF等色については,ヒトに対するADF抗体による染色ではまったく染まらなかった移植肺が抗マウス抗体により軽度に染まることが確認された。移植後の日数、拒総反応の強さによるADF陽性細胞の出現頻度については今後さらなる実験が必要である。今後の計画については,1つは現在のratによる組み合わせで実験を維統して例数を増やすこと、さらにADF染色については抗マウス抗体を利用することとした。これまでのデ-タから、肺移植後の拒絶反応早期診断に、MTTアッセイ(レシピエント未梢血による)、抗ADF染色、(移植肺)が有用である可能性が示唆されたが、最とも必要なことは,例数を加えて,統計的な考察が可能とすることであろう。また研究実施計画書では,ドナ-にBN レシピエントにLEWを使うこととなっていたが,以下の2つの理由で,ドナ-をF344に変更した。まず,BNが入手しにくくなったこと,さらにBNーLEWでは拒絶反応が早くおこりすぎて経過観察が困難なことがあげられる。したがって,現在はF344をドナ-にLEWをレシピエントにして同種た肺移植を行なっている。
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