研究分担者 |
兵頭 明夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40167606)
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10026932)
早川 吉則 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90101740)
丸橋 晃 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (30114135)
辻井 博彦 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (50088853)
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研究概要 |
今年度は個々のタ-ゲット療法の解析的研究を行った。陽子線照射法に於ては,DVH計算から3門照射の場合ではX線や Co^<60>のそれと比べて1/2〜1/3に正常脳障害の発生はおさえられた。腫瘍線量はTDF140ー160でも腫瘍周辺からの再発が見られ,これは残存腫瘍量と密接な関係があると示唆された。一方悪性脳腫瘍の予后因子の分析から,その因子の1つとして残存腫瘍量10cc以下があげられた。従って今后の陽子線タ-ゲット療法は,残存腫瘍量10cc以下の場合は根治的治療を目指し多門分割照射で,TDF140ー160が必要である。超選択的動注療法はCT,DSA画像を用いて抗腫瘍量を検討した。50%前后の縮小効果を1ケ月維持するにはACNU(アルキル化抗癌剤)で300μgl腫瘍容積(ml)必要であった。しかし臨床例に於いて推定効果量動注されていたにも拘わらず短期再発例を経験した。今回はさらに抗癌剤のin vivo腫瘍内濃度測定法と抗腫瘍効果を追求する。 ^<201>T1ーSPECT研究でviableな悪性脳腫瘍には陽性像を示すので, ^<201>T1にACNUを結合させたACNUー ^<201>TlSPECT解析によるin vivo抗腫瘍効果の臨床病理学的研究を予定している。レ-ザ-によるPDT研究はinterfaceの調整に手間どり,次年度から実施する予定である。
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