研究課題/領域番号 |
03454344
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寺本 明 東京大学, 医学部(病), 講師 (60231445)
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研究分担者 |
松野 彰 東京大学, 医学部(病), 助手
浅井 昭雄 東京大学, 医学部(病), 助手
松谷 雅生 東京大学, 医学部(病), 助教授 (90010454)
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キーワード | 脳下垂体腺腫 / 免疫組織化学 / In situ hybridization / 分子生物学 |
研究概要 |
1.本年度は、ビチオン標識したオリゴヌクレオチドプローブを用いて、ラット正常下垂体組織及び人の各種下垂体腺腫について前葉ホルモン(GH、PRL、ACTH、FSH、LH、αsubunit、TSH)のmRNAの発現をin situ hybridization法により検討した。 2.オリゴヌクレオチドプローブはDNA合成機で合成し、3′末端標識法により、ビオチン化を行った。 3.まず、ラット正常下垂体組織において、これらビオチン化オリゴヌクレオチドプローブにて上記各前葉ホルモンのmRNAの検出が可能であることを確めた。 4.次いで人下垂体腺腫の凍結又はパラフィン包埋切片について行った。プローブの至適濃度、反応条件時間などを詳細に検討し、最も安定した手技手法を確立した。 5.GH産生腫瘍ではGH以外にも様々な前葉ホルモンのmRNAが発現している例もみられた。 6.今後は非機能下垂体腺腫についても前葉ホルモン特にゴナドトロピンのmRNAの発現について実験を行う予定である。そのmRNAの発現、免疫組織染色による蛋白の発現の差異について検討し、その内分泌機能、細胞起源などを明らかにしていく予定である。
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