研究課題/領域番号 |
03454364
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山本 吉藏 鳥取大学, 医学部, 教授 (00032326)
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研究分担者 |
倉信 耕爾 鳥取大学, 医学部, 助手 (60215043)
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 講師 (80208412)
岸本 英彰 鳥取大学, 医学部, 講師 (00177817)
豊島 良太 鳥取大学, 医学部, 助教授 (50144671)
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キーワード | 非侵襲的骨量計測 / 腸骨バイオプシー標本 / 走査電子顕微鏡 / 大腿骨頸部骨折 / 腸骨形態計測 |
研究概要 |
本年度の研究業績は以下のごとくである。 1)非侵襲的骨量計測 昨年度に行ったDEXA法によるAP方向とLAT方向の脊椎骨骨塩量測定の研究成果は“Dual-Energy X-ray Absorptiometryによる側面方向からの腰椎骨量測定"として日本整形外科学会雑誌67巻に発表した。本年度はオステオアナライザーシステムにより踵骨の加齢的骨量推移を行い、90%は海綿骨で構成されている踵骨の加齢的骨量推移を検討したところ、最大骨量は脊椎や橈骨と違って20歳代にあることが明らかとなった。 2)腸骨バイオプシー標本の走査電子顕微鏡的観察 骨の改変の場であるリモデリング部位の3次元微細構造と高倍率で観察することにより、吸収相、逆転相、形成相、休止相のそれぞれの形態学的特徴を明らかとし、骨粗鬆症における骨量減少機序の一端を明らかにした。 3)大腿骨頸部骨折と腸骨形態計測 本年度は腸骨形態計測値と橈骨、腰椎、大腿骨近位部骨塩量との比較を行った。その結果、腸骨全骨量は橈骨、腰椎、大腿骨近位部の骨塩量と有意な相関を認め、腸骨皮質骨量も腰椎、大腿骨近位部骨塩量と有意な相関を認めた。したがって、生検腸骨の骨形態計測において組織学的全骨量は身体各部位の骨塩量を良く反映していることが明らかとなった。
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