研究課題/領域番号 |
03454364
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山本 吉蔵 鳥取大学, 医学部, 教授 (00032326)
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研究分担者 |
萩野 浩 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (80208412)
岸本 英彰 鳥取大学, 医学部, 講師 (00177817)
豊島 良太 鳥取大学, 医学部, 助教授 (50144671)
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キーワード | 大腿骨頸部骨折 / 骨折発生頻度 / 生検腸骨 / 骨形態計測 |
研究概要 |
骨粗鬆症と関連の深い大腿骨頸部骨折の発生頻度を年齢層別に検討すると、頸部外側骨折は70歳代から急激にその頻度が高くなり指函数的に骨折患者が増加するのに対し、頸部内側骨折は加齢とともに著明に増加しないところから、骨折型により病態に違いのあることが示唆された。 そこで、手術時に採取した生検腸骨ならびに大腿骨頸部(内側骨折のみ)の硬組織標本の組織形態計測を行った。その結果、(1)外側骨折である転子間骨折、転子貫通骨折では腸骨海綿骨量ならびに皮質骨量が著明に減少しており、骨粗鬆病と深く関連していた。一方、(2)内側骨折である骨頭下骨折、中間部骨折では海綿骨量の減少は認められず、皮質骨量の減少が著明であった。更に、内側骨折の手術時に直接採取した頸部横断標本では頸部前後外側の皮質骨の菲薄化が著明であった。
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