研究課題/領域番号 |
03454365
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
村瀬 正昭 徳島大学, 医学部・附属病院・整形外科, 講師 (00182121)
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研究分担者 |
坂本 林太郎 徳島大学, 医学部・整形外科学, 助手 (40240890)
福沢 健治 徳島大学, 薬学部・衛生化学, 助教授 (90035551)
福井 義浩 徳島大学, 医学部・解剖学, 教授 (50144168)
岡 源郎 徳島大学, 医学部・薬理学, 教授 (60028298)
井形 高明 徳島大学, 医学部・整形外科学, 教授 (80108860)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 脊髄損傷 / トロンボキサンB_2 / 6-ケトプロスタグランジンF_1d / ロイコトリエンC_4 / 血管障害 / 血糖値 / FOS蛋白 / 脊髄再生 |
研究概要 |
1)急性脊髄損傷実験は、ラットの胸椎椎弓切除後重錘圧迫法での脊髄損傷後にMethyl predonisolone sodium saccinate(MPSS)投与により、損傷脊髄の二次的増悪因子であるThromboxane(TXB_2)産生が抑制されていることが示された。さらに現在、時間的経過、量的効果を検討し、他の薬剤(21amino steroid)についても同様の実験を行う予定である。また、アラキドン酸より5-リポキシゲナーゼを初発酵素として合成され、強力な血管透過性の亢進作用をもつロイコトリエンC_4LTC_4の産生増加がみられ(圧迫解放後10分でピーク)5-リポキシゲナーゼの特異的阻害剤であるフラボノイドの圧迫15分前の投与でLTC_4の産生が約50%、またインドメタシンの圧迫30分前の投与で約90%抑制された。さらに高血糖及び低血糖状態が損傷脊髄の機能回復に及ぼす影響を検討した。高血糖状態は脊髄機能回復を遅らせ、その回復程度は血糖値と負の相関がみられた。一方、正常の80%程度の低血状態における損傷脊髄の機能回復が最も良好であり、50%以下では逆に回復は不良であった。 2)脊髄再生実験は、脊髄再生時の神経の活動性を免疫組織化学的に追跡するため、癌遺伝子の一つであるC-TOSの発現状況を検索するためTOS遺伝子産物であるFOS蛋白の免疫組織化学的同定を試み、その染色条件をラットの視床下部の内分泌細胞で検討した。この結果、4%paraform maldehydeで固定した組織のvibratome切片にて、ABC法を用いれば良好な結果が得られることが判明した。今後これを脊髄に使用し、さらに凍血切片で可能であるかどうかを検索した後、実際の脊髄再生モデル動物に応用する予定である。
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