• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

前立腺特異抗体および放射性金属を用いた前立腺腫瘍シンチグラフィの基礎的検討。

研究課題

研究課題/領域番号 03454389
研究機関北里大学

研究代表者

藤野 淡人  北里大学, 医学部, 講師 (80165406)

研究分担者 須山 一穂  北里大学, 医学部, 助手 (70226611)
向井 伸哉  北里大学, 医学部, 助手 (30200231)
呉 幹純  北里大学, 医学部, 助手 (10195919)
川上 達央  北里大学, 医学部, 助手 (80195049)
青 輝昭  北里大学, 医学部, 助手 (30150907)
キーワード前立腺腫瘍シンチグラフィ / シンチグラム用放射性薬剤 / 担LNCaP腫瘍ヌードマウス / 免疫組織化学 / 抗前立腺性酸フォスファターゼ抗体 / 抗ガンマーセミノプロティン抗体 / 体内薬物動態 / 全身オートラジオグラフィ
研究概要

前立腺腫瘍シンチグラフィの臨床化を目的に基礎的検討を行っている。平成3年度研究実績報告書に記載した通り,全身オートラジオグラフィ用クライオスタットOT-SEA(平成3年度設備備品)の納品が大幅に遅れ,本機器が使用可能となったのは平成4年2月であった。従って,平成4年度研究計画調書に記載した通り,平成5年度も引き続き本研究を遂行する。研究成果報告書は平成6年度に提出する予定である。
ヒト前立腺腫瘍の動物モデルに関しては,ヒト前立腺癌細胞株LNCaPを継代・培養の後,雄ヌードマウスに移植,担LNCaP腫瘍ヌードマウスを樹立し,現在継代中である。本LNCaP腫瘍は組織学的に低分化型腺癌に相当するが,ヒト前立腺に特異的な糖蛋白であるガンマーセミノプロティン(γ-Sm),前立腺性酸フオスファターゼ(PAP),そして,前立腺特異抗原を産生する。このことは免疫組織化学的手法により確認したが,さらに腫瘍ホモジネートを検体として測定すると,γ-Smで平均260.8ng/ml(N=7),PAPで平均146.9ng/ml(N=7)と極めて高値を示した。
抗PAPモノクローナル抗体(マウスIgG_1)にNa^<125>Iを加え,LPO法によりヨード化,ゲルフィルトレーション(G-75)の後,比活性49KBq/μgの標識化合物を得,実験に供した。0.2μmミリポアにより除菌の後,1043KBq/30μgを担LNCaP腫腫ヌードマウスの尾静脈より投与,投与後2,3,4,6,そして,7日目に全身オートラジオグラフィ(ARG)およびオートウェルガンマカウンタによる計測を行った。全身ARGの上では,投与後2,3,4,日までは肝,腎など背景の活性が高いが,6,7日では背景の活性は低下するが腫瘍部の活性は持続するため,明瞭に観察された。臓器内放射能濃度(F値)は,3日で血液131,腫瘍33.6,肝5.8,腎9.3,6日で血液5.2,腫瘍7.7,肝4.0,腎38などであった。
放射性金属に関しては現在検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤野 淡人: "ヒト前立腺に特異的な糖蛋白を産生するヌードマウス可移植性前立腺腫瘍の検討" 泌尿器科紀要.

  • [文献書誌] 藤野 淡人: "担LNCaP腫瘍ヌードマウスにおける^<125>I標識,抗前立腺性酸フォスファターゼ抗体の体内動態。全身オートラジオグラフィを中心に。" 核医学.

  • [文献書誌] 藤野 淡人: "担LNCaP腫瘍ヌードマウスにおける^<125>I標識,抗ガンマーセミノプロティンモノクローナル抗体の体内動態" 日本泌尿器科学会雑誌.

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi