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1991 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルス感染経路の解明ー特に母子間・夫妻間感染の可能性についてー

研究課題

研究課題/領域番号 03454392
研究機関千葉大学

研究代表者

稲葉 憲之  千葉大学, 医学部, 講師 (70114238)

研究分担者 深沢 一雄  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (00189911)
岩崎 秀昭  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60124244)
キーワードHCV / 垂直感染 / 夫妻間感染
研究概要

県下32産科施設の協力の下に「産婦人科」の立場より
1)HCVキャリアステ-トの診断法,2)妊婦におけるHCV保有状況,3)HCVキャリア妊婦家族におけるHCV集積状況,4)輸血あるいは血漿製剤以外の感染経路可能性等について調査検討を行い,以下の結論を得た。
HBVキャリア婦人において抗Cー100抗体陽性例は8例(2.2%)であった。妊婦可能年令の婦人86例のうち抗Cー100抗体陽性例は存在せず,抗Nー14抗体陽性例は1例(1.2%)であった。当院外来を受診した妊婦では抗Cー100抗体陽性例は7例(1.8%)であり,非妊婦では14例(3.6%)であった。対照とした男性群では抗Cー100抗体陽性例は14例(2.0%),抗Nー14抗体陽性例は13例(1.8%)であった。抗Cー100抗体と抗Nー14抗体検査結果の比較では一致率は97.4%に達した。我々はスクリ-ニング目的で抗Cー100抗体を検索しており,肝機能の指標として血中GPTを測定したところ,GPT値正常者においても抗体陽性者がかなり見られた。GPT高値を示す抗体陽性者は輸血歴を有するものが多かった。抗体検査で両者陽性例ではPCR陽性率が高く,輸血歴や肝機能異常を有する率も有意に高かった。家族内にHVC感染者を有する18家族,65例にて抗体,PCR,肝機能等を検索したが,出生児においてもPCR陽性例が認められ,同様の症例が配偶者にも認められ,垂直感染,夫妻間感染の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金井 弘一,稲葉 憲之 他: "「Nー14抗体ELISAキット(栄研化学)による非A非B型肝疾患の診断」" 医学と薬学. 25. 423-430 (1991)

  • [文献書誌] 金井 弘一,稲葉 憲之 他: "「Nー14抗体ELISAキット(栄研化学)による非A非B型肝疾患の診断」" 医学と薬学. 25. 1141-1147 (1991)

  • [文献書誌] 清水 久美子,稲葉 憲之 他: "産婦人科領域におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染の現状" 産婦人科感染症研究会誌.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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