研究課題/領域番号 |
03454407
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
田端 敏秀 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00073742)
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研究分担者 |
木村 貴昭 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20211203)
九鬼 清典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40169975)
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キーワード | 咽頭扁桃 / インフルエンザ桿菌 / EpsteinーBarr virus / Polymeruse chain reaction / 加齢 / 上咽頭 / 滲出性中耳炎 |
研究概要 |
現在、臨床検体の畜積をするとともに多方面より加齢による咽頭扁桃の変化、あるいは疾患との関連の調査を開始した。咽頭扁桃表面細胞の加齢による変化を上咽頭の擦過細胞標本を作製し、扁桃上皮細胞分化度、炎症細胞を同定することにより施行した。100症例のパパニコロ-染色による上咽頭の擦過細胞による調査において、扁平上皮細胞分化度は加齢に影響を受けないことが示唆された。また、擦過細胞中の好中球・リンパ球のあ占める割合は加齢により低下する傾向にあった。 咽頭扁桃におけるEBウイルスの存在の確認を、系々の開発したPCRを用いて施行した。その結果、学童期咽頭扁桃において、EBウイルスの検出率は高くなくEBウイルス感染細胞は少ないものと考えられた。また、咽頭上皮におけるEBウイルスの存在を解析する為に、特異性の高いin situバイブリダイゼ-ション法を作製した。本年度において、上咽頭癌、伝染性単核症組織での応用をおこない充分な結果を得た。今後、咽頭組織への応用を予定している。 咽頭扁桃及び上咽頭上皮における免疫担当細胞、液性抗体を免疫組織学的に同定、また、細胞接着因子レセプタ-の同定を免疫組織学的に同定している。現在、解析に充分な症例を畜積中である。 上咽頭炎,滲出性中耳炎の発症は上咽頭における細菌分布と密接に関係している。本年度は滲出性中耳炎中耳貯留液中にインフルエンザ桿菌遺伝子が存在する症例がある事をPCR法を用いて証明した。現在、上咽頭細菌分布について、インフルエンザ桿菌を中心にデ-タを畜積中である。
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