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1991 年度 実績報告書

骨代謝調節機構ーとくに細胞間相互作用による調節

研究課題

研究課題/領域番号 03454423
研究機関明海大学

研究代表者

久米川 正好  明海大学, 歯学部, 教授 (40049367)

研究分担者 羽毛田 慈之  明海大学, 歯学部, 講師 (90164772)
中原 皓  明海大学, 歯学部, 助教授 (70049344)
キーワードBone cell / 骨形成 / 骨吸収 / ホルモン / サイトカイン
研究概要

我々は骨細胞群に対するホルモン・サイトカインの作用を調べ以下の結果を得た。
[I]骨芽細胞株MC3T3ーE1へのビタミンD_3(1,25(OH)_2D_3)とleukemia inhibitory factor(LIF)の作用。(Calcif.Tissue Res 投稿予定)
(1)LIFは1,25(OH)_2D_3のMC3T3ーE1への作用を抑制した。すなわち、1,25(OH)_2D_3は本細胞のALP活性、コラ-ゲンの合成を抑制するが、LIFはその1,25(OH)_2D_3の作用を弱めた。
(2)LIFはMC3T3ーE1の1,25(OH)_2D_3へのリセプタ-数を減少させた。
以上の結果から、LIFは1,25(OH)_2D_3のリセプタ-数を減少させることにより、1,25(OH)_2D_3のMC3T3ーE1の作用を軽減させる可能性が示唆された。
[II]プロスタグランディン(PG)の骨芽細胞への作用(J.Biol.Chem)
今回はとくにPGF_<2α>のMC3T3ーE1の増殖への作用について下記の結果を得た。(1)PGF_<2α>はMC3T3ーE1産生のIGF量には影響しなかった。(2)PGF_<2d>はMC3T3Eー1のIGFへの応答能を高めた。すなわち、IGFーIのリセプタ-数を増加させた。(3)PGF_<2α>はIGFーIの結合タンパク量を増加させた。
以上の結果からIGF_<2α>はIGFーIへの応答能を高めるとともに、IGFーIの結合タンパクを増加させることによりMC3T3ーEI細胞の増殖を高めることが明らかとなった。[III]PGE_2の骨吸収への作用。PGE_2は間質細胞を介して破骨細胞の形成を促進することにより骨吸収を高めるが、前駆細胞への直接作用は逆に抑制的に作用することが明きらかとなった。[IV]IGFの骨吸収への作用(Endocrinology投稿中)。IGFは破骨細胞の形成を直接、間接的に促進し、骨吸収を促進することを明らかにした。以上ホルモン・サイトカインはお互いに協合しながら骨代謝に深くかかわっていることが明かになった

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Hakeda,S.Harada,T.Matsumot,K.Tezuka K.Higashino,H.Kodama,T.Hashimoto,E.Ogata,M.Kumegawa: "Prostaglandin F_<2α> Stimulates Proliferation of Clonal Osteoblastic MC3T3ーEl cells by Vpーregulation of Insulinーlike Growth Fuctor I Receptors" The Journal of Biological Chemisty. 266. 21044-21050 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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