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1992 年度 実績報告書

各種GTR材の親和性に関する評価検討 ーヒト骨芽組胞及び線維芽細胞を用いた評価系の確立ー

研究課題

研究課題/領域番号 03454443
研究機関明海大学

研究代表者

池田 克已  明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)

研究分担者 辰巳 順一  明海大学, 歯学部, 助手 (60227105)
栗原 徳善  明海大学, 歯学部, 講師 (10186512)
渡辺 幸男  明海大学, 歯学部, 助教授 (90118589)
キーワードGTR / 骨芽細胞 / コラーゲン / フィブロネクチン / オステオカルシン
研究概要

ヒト骨肉腫由来骨芽細胞用細胞MG-63の培養系を用いてGTR(Guided Tissue Regeneration)膜と骨芽細胞との細胞親和性を、細胞の産生するI、III型コラーゲンおよびフィブロネクチンを指標にその経時的変化をレーザーサイトメーター(Meridian ACAS 570)を用いた定量分析法により比較検討してみた。さらに骨に特異的なマーカーであるオステオカルシンの動態についても検討を加えた。GTR(Guided Tissue Regeneration膜は四フッ化エチレンを延伸して、強く柔軟な多孔質構造をもつゴアテックス膜(5x5mm)をもちい、実験に供した。1.I型コラーゲン産生:対照群では7日目より経時的に産生を増し、21日目で最大となった(555%培養7日目対照群を100%としたときの値)以降減少していった。一方、GTR膜群では、7日目より上昇し、28日培養時においてもGTR膜周囲の骨芽細胞でI型コラーゲンが活発に産生(856%)されていた。2.III型コラーゲン産生:対照群では7〜14日で、産生を増すがその後、プラトーとなった。一方GTR膜群では7日目より活発に3型コラーゲンを産生し、21日目で最大(1970%)となった。その後、その産生は急速に減少していく傾向が認められた。3.フィブロネクチン産生:対照群では、7〜21日で活発に産生(792%)され、その後減少、GTR膜群では、14日目(474%)まで、対照群と同様に増加するが、その後、減少してゆく傾向が認められた。4.オステオカルシン産生:両群共に7日目から経時的に産生を増加していく傾向が認められた。対照群に対してGTR膜群では、オステオカルシンの総産生量が減少している傾向が認められた。GTR膜群ではフィブロネクチンの産生が初期に行なわれ、コラーゲン線維形成のモジュレーターと考えられているIII型コラーゲンの産生が続いて増大しI型コラーゲンの産生がIII型コラーゲンの産生と入れ替わり増大していく。この様に対照群と比較してコラーゲン線維形成が成熟するのが認められた。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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