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1992 年度 実績報告書

高齢義歯装着者の咀嚼能率の測定と顎機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03454452
研究機関鶴見大学

研究代表者

細井 紀雄  鶴見大学, 歯学部, 教授 (70064368)

研究分担者 西村 克彦  鶴見大学, 歯学部, 助手 (30237721)
大貫 昌理  鶴見大学, 歯学部, 助手 (20185341)
キーワード全部床義歯 / 高齢無歯顎者 / 顎機能 / 咀嚼筋筋電図 / 下顎運動 / 咀嚼能率 / 咬合力 / 義歯の機能評価
研究概要

本年度は、高齢全部床義歯装着者5名(67〜88歳)を対象に、昨年度購入した下顎運動測定装置を使用して、咀嚼運動時の下顎運動と筋電図を同時記録した。咀嚼能率の測定は、試験食品としてピーナッツを上記被験者に咀嚼させ、篩分法により咀嚼効率を算出して、旧義歯と新義歯および全部床義歯装着者の平均咀嚼効率と比較した。さらに全部床義歯装着者10名と健全歯列者10名を被験者として、開発した咬合力、筋電図測定システムを応用して、性状の異なる、かまぼこ、グミゼリー、ピーナッツの3食品を咀嚼させて、咀嚼開始から嚥下終了まで筋活動量と咀嚼回数を測定した。以上の研究を行った結果、次の知見を得た。
1.高齢全部床義歯装着者5名の旧義歯と新義歯の比較
(1)開閉口運動時、側方滑走運動時の経路は、旧義歯に比べ新義歯の方が偏位することなく安定しており、開口量が増加した。
(2)垂直開閉速度(Vertical Velocity)は、新義歯においていずれの被験者も著しく増加した。
(3)新義歯では、タッピング運動時の4筋の筋活動のcoordinationが得られており、タッピング回数も増加した。
(4)ピーナッツ咀嚼時の運動経路、咀嚼リズム、および筋活動量の安定が得られた。
(5)ピーナッツの咀嚼効率は、5名の被験者ともに旧義歯よりも新義歯の方が有意に効率が上昇し、全部床義歯装着者の平均咀嚼効率と同等かそれ以上の値となった。
2.全部床義歯装着者と健全歯列者の試験食品咀嚼時の筋活動量と咀嚼回数
(1)全部床義歯装着者は咀嚼開始から嚥下終了までの総筋活動量、咀嚼回数が3食品ともに健全歯列者より多かった。
(2)総筋活動量と咀嚼回数は2グループともにかまぼこ、グミゼリー、ピーナッツの順に増加した。
(3)3食品間について、1ストローク当りの筋活動量の変動係数は全部床義歯装着者の方が小さかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桝尾 隆一: "咬合力算出法による全部床義歯機能時の評価" 日本ME学会専門別研究会,第43回顎口腔機能研究会講演抄録. 18-19 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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