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1992 年度 実績報告書

超音波診断用口腔内走査型探触子の開発と腫瘍の進展範囲測定への応用

研究課題

研究課題/領域番号 03454459
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

石井 純一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40222939)

研究分担者 藤井 英治  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20221541)
岩城 博  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70107308)
天笠 光雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00014332)
キーワード口腔内走査用探触子 / 腫瘍の深さ / 口腔癌 / 頸部リンパ節転移 / 予後因子
研究概要

口腔癌の原発巣に対する臨床診断は現在でも主として視診、触診により行われている。われわれは口腔癌の原発部位に対する客観的な評価を行う目的で超音波診断の可能性を検討した。今回は口腔内走査法による舌扁平上皮癌の超音波像を検討した。
まず、コントロールとして正常な舌のエコー像を観察した。対象は24歳から36歳までの健康なボランティア20名(男女各々10名)とした。また、舌扁平上皮癌28例を対象に舌癌の超音波像を観察した。
正常な舌側縁の超音波像は舌の長軸に平行に走査すると、粘膜表面から下方へ2〜3層の構造物として描出された。最表層は無エコー帯、その下方にはやや低エコーの帯状構造物、その下方は高エコーに描出された。さらにその深部には舌尖から舌根へ向かって斜めに走る帯状構造物が観察された。20名中、3層に描出されたのは12名、2層に描出されたのは8名であった。高エコーに描出された部分を筋層とすると、粘膜表面から筋層までの厚さの平均値は男性が2.4mm、女性が1.8mmであり全体の平均値は2.1mmであった。一方、舌癌28例中、腫瘍が描出されなかった1例を除く27例のエコー像は粘膜面を底辺とし筋層に頂点を置く三角形あるいは台形で筋層に比べ低エコーであった。辺縁エコーおよび内部エコーを基に4型に分類したところ辺縁不整、内部エコー均一が14例と過半数を占めついで辺縁不整、内部エコー不均一が8例であった。
腫瘍像が低エコーに描出され、筋層が高エコーに描出されることから腫瘍像が筋層から区別できることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石井縄一,他: "舌癌の超音波像" 日本超音波医学会講演論文集. 19-2. 277-278 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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