研究課題/領域番号 |
03454460
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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研究分担者 |
黒川 悦郎 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30215082)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 講師 (20185325)
山崎 安晴 山梨医科大学, 医学部, 講師 (00210401)
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キーワード | 関節鏡視下手術 / 鏡視下縫合術 / 鏡視下レ-ザ-手術 / 鏡視下縫合針 / 関節円板整位術 / 円板後方牽引 / 顎関節鏡視法 / 顎関節内障 |
研究概要 |
1)顎関節鏡視下縫合術についての検討 1)屍体顎関節を用いた縫合術式の検討 顎関節3体を用いて縫合針の刺入点、刺入角度を検討した。縫合部を円坂後方とした場合、刺入点は顎関節上口腔前壁腔内を経て、円板後方から外耳孔へと至る。この経路での刺入点は一定のわん曲した縫合針を用いると、外眼角と耳珠中点を結んだ直線上の、耳珠中点より30mmの点よりおろした垂線上の15mmの点付近が適切であると考えられた。刺入角度は皮膚面の小皮切から垂直に刺入し,針尖を上記の経路に穿刺する。腔内に至ると抵抗が急に減ずる。その時点で鏡視下に歯尖を観察し、円板後方の縫合部へすすめる。縫縮面積は円板後方部の刺入部位によるが、その厳密な部位は鏡視下に選択しうる。縫縮面積が大きれば関節運動の制動範囲は大きくなる。 2)顎関節鏡視下縫合術用の縫合歯の開発 1)の結果から得られた刺入経路に適合するわん曲を有する鏡視下縫合針を試作した。(独 Leibinger社に依頼.製品番号99ー01165)。 3)鏡視下縫合術の臨床応用、関節円板整位術への応用 円板整位術は後方牽引した円板を後壁に縫縮する術式を考案,そのために円板後方組織の滑膜面にraw surfaceをNdーYAGレ-ザ-により形成のち、Nylon糸での縫縮を外耳道前壁に行った。本法施行例の術後CT二重造影像から、円板の後方牽引、縫縮状態が確認され、また臨床的にも好結果が得られている。
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