研究課題/領域番号 |
03454487
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
石川 晴夫 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (40120604)
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研究分担者 |
中村 俊弘 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (60172417)
小林 慶介 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (10153602)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | 不正咬合 / 咀嚼運動 / 機能的分析 / ガム咀嚼 / 咀嚼運動経路 / 咀嚼運動リズム |
研究概要 |
1、目的 本研究の目的は、各種形態的不正咬合の咀嚼運動を分析し、個体の有する形態的特性との関係を明確にし、従来から行われている形態的分析に機能的分析を加え、歯科矯正学に顎口腔系の機能を含めた総合診断システムを導入しようとするものである。 2、方法 被験者は、日本歯科大学附属病院矯正科に来院する患者、および学生、職員から選出した。咀嚼運動の記録、分析に関しては、被験者にガム咀嚼を行わせ、咀嚼時の30ストロークについてデータレコーダーに記録すると同時にA/Dコンバーターによりアナログ信号をデジタル信号に変換し、咀嚼運動自動分析システムにより、咀嚼開始後、第5ストロークから10ストロークを抽出し、咀嚼運動経路、リズムについて、本学補綴学第一講座の有する正常者のデータと比較検討した。 3、結果 (1)咀嚼運動経路の安定性について 開口量、開口時側方成分の標準偏差、閉口時側方成分の標準偏差、垂直成分の標準偏差の指標を用いて咀嚼運動経路の安定性について調べたところ、不正咬合者群は正常者群に比べ、全ての指標において有意の差をもって不安定であることが認められた。 (2)咀嚼運動リズムの平均値および安定性について 開口相時間、閉口相時間、咬合相時間、サイクルタイムのそれぞれの平均値および標準偏差を調べたところ、不正咬合者群は正常者群に比べ、平均値、標準偏差ともに大きく、両指標において有意の差が認められた。すなわち咀嚼運動リズムの平均値は延長傾向にあり、また咀嚼運動リズムは不安定であることが認められた。
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