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1993 年度 実績報告書

細胞-コラーゲンの相互作用の制御を目指した粘着性蛋白質の機能部位の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03454498
研究機関東京工業大学

研究代表者

齋藤 佑尚  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (30134810)

研究分担者 高木 淳一  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (90212000)
キーワードコラーゲン / フォンビルブランド因子 / プロポリペプチド / 血液凝固第XIII因子 / ラミニン / トロンボスポンジン
研究概要

私たちは、I型コラーゲンに結合するタンパク質を血小板より単離・精製し、部分的にアミノ酸配列を決定することにより、本物質がvon Willebrand因子のプロポリペプチド部分(pp-vWFと命名)に相当する事を明らかにした。そこでそのコラーゲン結合ドメインの探索を開始し、Trp^<620>-Ser^<629>より成る10残基がI型コラーゲンに結合する部位であるという結論に達した。マトリックス(ECM)中にはコラーゲン以外にも多くのタンパク質が存在するので、他のタンパク質との相互作用に関しても研究を行った。この際特に他のタンパク質と共有結合によって結合する可能性を検討するために、トランスグルタミナーゼによるクロスリンク形成に関して実験を行った。トランスグルタミナーゼ(活性型血液凝固第XIII因子)によって、^<125>Iでラベルされたpp-vWFがいずれのタンパク質と反応し、高分子化されるかを検討した。ECM中の代表的なタンパク質であるラミニンと特異的にクロスリンクした。
さて私たちは、コラーゲンに結合するタンパク質として次ぎにトロンボスポンディン(TSP)について研究を行った。TSPはpp-vWFと異なり、未変性のV型コラーゲンにかなり特異的に結合した。そこで将来pp-vWFの機能ドメインとの比較を行いたいとの計画もあるので、TSPのV型コラーゲンに対する結合ドメインに関する研究を行った。TSPをリシルエンドペプチダーゼ処理し、強い活性を示すフラグメントを得た。さらにこのフラグメントをトリプシンで分解し、逆相HPLCによって分画した五つのフラグメントのそれぞれのアミノ酸配列を調べ全体の配列を決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Takagi: "A single chain 19-kDa fragment from bovine thrombospondin binds to type V collagen and heparin." The Journal of Biological Chemistry. 268. 15544-15549 (1993)

  • [文献書誌] T.Usui: "Propolypeptide of von Willebrand factor serves as a substrate for factor XIIIa and is cross-linked to laminin." The Journal of Biological Chemistry. 268. 12311-12316 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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