研究課題/領域番号 |
03454508
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平山 朝子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20110356)
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研究分担者 |
井出 成美 千葉大学, 看護学部, 助手 (80241975)
佐藤 由美 千葉大学, 看護学部, 助手 (80235415)
小川 三重子 千葉大学, 看護学部, 助手 (60194453)
山岸 春江 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40090386)
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キーワード | 在宅ケア / 保健婦 / 家庭訪問指導 / ケアチーム / 介護職 |
研究概要 |
1.在宅ケアチームの現状とチーム形成過程に関する調査 前年度に引き続き、在宅酸素療法を受けている患者、難病患者、高齢者要介護患者等の保健婦訪問援助事例について、その医療管理内容や患者の日常生活自立状況、家族介護の条件等、患者側条件の差異を考慮しながら、ケアチームの形成過程を分析した。その結果、チームに関わる人材の種類、関わりの開始時期とその契機などチームが拡大した過程と、効果をもたらす関わり方が、援助課題の推移との関連でデータ化でき、チーム開発の要件が明らかになった。 2.地域の一般市民の介護協力の現状と介護者受け入れに関する調査 高齢化の進んでいる一町をモデル地区に、家族の介護を行う事や外部から介護協力者を受け入れる事への意識、近隣宅への介護協力の意識について、年代、性、介護経験の有無別に調べた。男性について、会社員を別途調べ補完した。その結果、一般住民が想定する介護という言葉にはその内容にかなりの幅があり、実際に介護に直面した経験がない人では、現実的に考えるのが難しい状態である事が伺われた。介護への認識や意見は変化させ得るものと考えられる。 3.保健婦実施の介護協力者導入に関する実態調査 人口当たりの保健婦数、高齢者がいる世帯数に対するホームヘルパー設置数が多い一県の保健婦を対象に、ヘルパー導入方法の現状、とりわけ介護サービスを受ける側と提供する側への関わり方を調べた。また、保健婦がヘルパーと共同で援助する場合の役割分担や介護の質的充実を図るための方法、特に保健婦が行うべき事柄を具体的に検討するため、保健婦とヘルパーが共同で関わっている事例について分析した。その結果、保健婦の役割として、介護協力者との援助方針の共有すること、方針に沿った各々の役割を明確にすること、介護協力者への具体的な技術指導や不安や悩みに対応することや、介護を受ける側への効果的なサービス利用への指導援助が必要であることが確認できた。
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