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1991 年度 実績報告書

生体防御能調節因子としての顆粒球中性ブロテア-ゼに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454528
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

青木 洋祐  国立公衆衛生院, 栄養生化学部, 部長 (80049030)

研究分担者 長谷 聖美  国立公象衛生院, 栄養生化学部, 研究員
キーワードメダラシン / インタ-フェロン / インタ-ロイキンー2 / CD16陽性細胞 / CD3陽性細胞 / NK細胞 / activated killer細胞
研究概要

メダラシンのC末端付近の構造を確定することによりメダラシンの一次構造を明からにした。メダラシンのN末端はイソロイシンであり、C末端はヒスチヂンであり、238個のアミノ酸残基からなることがわかったメダラシンがヒトリンパ球にin vitroで作用してactivated Killer細胞(NK細胞に感受性の標的細胞のみならず非感受性の標的細胞をも障害する活性を有する細胞)を誘導するが、その機構を調べた。モノクロ-ナル抗体とpanning法を用いてCD3陽性細胞あるいはCD16陽体細胞を除きメダラシンを作用させてactivated killer細胞の誘導を調べた。CD3陽性細胞を除いてもactivated killer細胞は誘導されたが、DC16陽性細胞を除くとほとんど細胞障害活性は消失し、メダラシンによって細胞障害活性は誘導されなかった。メダラシンによって誘導されたactivated killer細胞からモノクロ-ナル抗体とpanning法によりCD3陽性細胞を除いてもactivated killer活性は認められたが、CD16陽性細胞を除くとactivated killer活性は消失した。従って、メダラシンが作用してactivated killer細胞を誘導するときの前駆細胞はCD16陽性細胞であり誘導されたactivated killer細胞もCD16陽性細胞であることがわかったまた
のとき、メダラシン処理したリンパ球の培養上清にはインタ-フェロンやインタ-ロイキンー2の活性は検出出来ず、抗インタ-フェロン抗体や抗インタ-ロイキンー2抗体存在下でもメダラシンによるactivated killer細胞誘導能は影響を受けなかったことによりメダラシンはこれらのサイトカインの産生を介さずにactivated killer細胞を誘導すると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase: "The primary structure and elastinolytic activity of medullasin (A serine protease of bone marrow)" Biochem.Biophys.Res.Commun.178. 501-506 (1991)

  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase,Atusshi Ikai: "Interaction of α_2-macroglobulin and medullasin (A serine protease in bone marrow cells)" Biol.Chem.Hoppe-Seyler. 372. 129-129 (1991)

  • [文献書誌] 長谷 聖美,青木 洋祐: "カテプシンGのリンパ球活性化作用" 炎症. 11. 441-445 (1991)

  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase,Kazuo Oshimi,Kazuo Suzuki: "Induction of activated killer cells from human lymphocytes by medullasin" Immunology. (1992)

  • [文献書誌] Yosuke Aoki: "Medullasin,a serine protease,as a new target for anti-inflammatory drug design" Drug News&Perspectives. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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