研究概要 |
自然発症てんかんラットの原因遺伝子tremorとzitterをクロ-ニングするための第一段階として、これらに近接するDNAマ-カ-を求める以下の研究を行った。 1.(ZIXBN)F_1XZIと(ZIXTM)F_1XZIの2つの戻し交雑仔、54匹と82匹から長鎖DNAを抽出した。 2.(BNXTRM)F_1(tm/+)XTRM(106匹)、(ACTXTRM)F_1(tm/+)XTRM(87匹)および(SHRXTRM)F_1(tm/+)XTRM(200匹)の戻し交雑仔を準備した。 3.上記のTRM群の戻し交雑仔から長鎖DNAを抽出、精製した。また、生化学遺伝子などの標識遺伝子のタイピングを行った。 4.収集した神経系に関連のある次の12DNAクロ-ン(ATPase Na+K+alpha 1 subunit,ATPase Na+K+alpha 2 subunit,ATPase Na+K+alpha 3 subunit,myelin basic protein,neural cell adhesion molecule,neurofilament light polypeptide,nerve growth factor beta subunit,nerve growth factor gamma subunit,sodium channel type II allpha subunit,somatostatin,superoxide dismutase 1 solubule,prion protein structural)と13種の制限酵素を用いて、12系統の近交系ラットにおけるRFLPを調べ、4クロ-ンにその多型を見つけた。 5.マウスXラット体細胞交雑クロ-ンを用いて、上記の12DNAクロ-ンの所属染色体を求めた。 6.zitter遺伝子は、ラット第3染色体に当てはめられたbeta 2 microglubulinとの連鎖がみつかり、zitter遺伝子がラット第3染色体にあることがわかった。
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