| 研究概要 |
ラットにおける新しい遺伝マーカーマイクロサテライトを別の研究プロジェクトにおいて開発した。すなわち、6個のランダムにクローニングしたマーカーを含めて118遺伝子座に関する134個のマイクロサテライトマーカーを開発して、連鎖解析とラットXマウス体細胞交雑クローンパネルを用いて、ラット遺伝子地図の基礎を作った。本研究においては、これらのマーカーをzitterラットおよびtremorラットの交配実験系に導入して、ZI遺伝子座とTM遺伝子座の詳細な連鎖解析を行った。その結果、ZI遺伝子は、第3染色体(第IV連鎖群)にあることが確定された。ZI遺伝子座を含むラット第3染色体上の9遺伝子座(B2M,Beta 2-Microgloblin;CAT,Catalase liver;DONDS33,MMU-DNA fragment Nds33;HA01,Hydroxyacid oxidase-1;IL1B,interleukin 1b;IVD,Isovaleryl-CoA dehydrogenase;PCK,Phosphoenolpyruvate carboxykinasel;PTP,Protein-tyrosine-phosphatase;SCN2A,Sodium channel IIα;SVP1,Seminal veiscule protein-1;SVS2P,Seminal vesicle secretion II protein)の連鎖解析成績から、その染色体地図ができた。ZI遺伝子は、SCN2A-(21.2cM)-CAT-(11.0cM)-IVD-(1.2cM)-B2M-(6.8cM)-IL1B-(3.7cM)-ZI-(7.4cM)-HA01-(6.0cM)-DONDS33-(25.9cM)-(7.1cM)-SVS2P-(4.0cM)-PTP-(10.4cM)-PCKの位置にあった。TM遺伝子座は、ラット第10染色体の遺伝子座に連鎖が見られた。その詳細な連鎖地図については、現在さらに解析中である。
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