研究課題/領域番号 |
03455013
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 二郎 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30027495)
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研究分担者 |
米山 俊直 京都大学, 教養部, 教授 (70026813)
川那部 浩哉 京都大学, 理学部, 教授 (60025286)
重田 眞義 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助手 (80215962)
太田 至 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助教授 (60191938)
掛谷 誠 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30020142)
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キーワード | アフリカ / 民族植物学 / 民族動物学 / 植物利用 / 動物利用 / 持続的利用 / デ-タベ-ス |
研究概要 |
全国各地の研究者の手元に分散していた動植物利用に関する資料、約3500件を集積し、学生アルバイトを雇用して、パソコンをもちいてデ-タを入力・整理する作業をおこなった。そして、従来までのものとあわせて合計約1万件のデ-タを、京都大学大型計算機センタ-との協力によりデ-タベ-ス化した。このデ-タベ-スを全国公開するための出力処理の検討もすすめた。この成果の一部は、AFlora Catalog of Useful Plants of Tropical Afirca,Part 1:Forest Area(熱帯アフリカにおける有用植物のアフロ-ラ・デ-タベ-ス目録、第一部:森林地帯)として出版した。この目録は、約4000件のデ-タにもとづき、2402種の植物について方名と民族名および利用方法を整理したものである。この作業の過程で、植物辞典に記載のある植物のラテン名に関するデ-タベ-スをパソコン上であたらしく作成し、大型計算機センタ-内に構築してきた植物利用に関するデ-タベ-スのラテン名の正誤をパソコン上でチェックできるシステムを開発した。また、アフリカの乾燥疎開林帯や乾燥帯についても、同じような整理作業をすすめている。 植物利用に関する文献資料や、植物や動物の写真や挿画を画像資料としてデ-タベ-ス化する作業も平行してすすめてきた。これまでに収集してきた植物、昆虫、魚などの標本についても、学生アルバイトを雇用して整理・保存する体勢をととのえ、検索の用に供することができるようになりつつある。薬用、食用、嗜好品、染料などに利用されている標本の化学的分析も継続中である。構築中のデ-タベ-スを利用して、熱帯アフリカの森林地域の動植物相に関する生態学的・生物地理学的な研究も開始している。とくに植物利用に関して、分類群別、用途別、地域別、民族別、生業別などに関する比較研究をすすめ、地域・文化による植物利用の特色を明らかしてきている。
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