1.調査地域としては、東京都立大学会津田島実験流域内および森林総合研究所十日町試験地内に設定した。両地点ともに気象観測装置が設置されており、降水や融雪に関する気象条件を解析するのに有効である。 2.積雪から流去する融雪水中の化学成分濃度を測定するために、積雪期前にライシメータを設置した。 3.積雪期間中に、流域内数地点において融雪期前は約2週間ごとに、融雪期に入ってからは約1週間ごとに積雪を採取した。採取した積雪各層および全層の各試料について、化学成分濃度分析と微生物分析を現在行なっている。 4.降水を適宜採取し、化学成分濃度分析を現在行なっている。 5.ライシメータを用いて融雪水を採取し、融雪水中の化学成分濃度分析を現在行なっている。 6.ライシメータを用いて融雪水の水量・電導度・pHを、融雪期間中連続的に測定記録している。 7.積雪上の微生物を、周囲の樹種ごとに採取し、同定および分類を行なっている。 8.現在も融雪中であり、分析結果はまだまとまっていないが、本シーズンは積雪も少なく、さらに、冬期間の降雨が多く、明瞭なピークを持たないだらだらした融雪期である。
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