研究課題/領域番号 |
03455021
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
植田 政孝 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (30067855)
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研究分担者 |
成田 孝三 京都大学, 文学部, 教授 (10047037)
小玉 徹 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (00170267)
生田 真人 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (40137021)
松澤 俊雄 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (80113059)
田口 芳明 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (80047000)
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キーワード | 都市再開発 / リストラクチャリング / 世界都市 / インナー・シティ / リンケージ / 開発利益 / ノン・プロフット / 公共交通 |
研究概要 |
平成3年度までの一応の研究成果として、われわれは『現代大都市のリストラクチャリング』(東京大学出版会、1992年3月)を公表し、さまざまな角度からの論評をいただいた。その反省の上に平成4年度はとくに関西都市圏のリストラクチャリングに焦点をあてその可能性をさまざまな角度から展望した。まず東京、ニューヨーク、ロンドンとの比較上、これらの都市で進みつつある「世界都市化」とは何かを明確にし、それとの対比において関西の位置づけを行なった。その結果、関西圏は、傑出した国際金融機能を有していないものの、再都市化さらには都市圏多角化にともなうインナー・シテイ問題の深刻化という側面では、東京をしのいでおり、具体的な問題の様相と対策について多面的に検討した。 その内容は、脱工業化=サービス化および経済のグローバリゼーションにともなう産業空洞化の影響と中小企業への対策、都市経済活性化のための交通政策の有り方、とくに業務交通のうち可能なものの公共交通への転換、新たな住宅政策を方向づける意味で重要となるであろうノン・プロフィット・オーガニゼーションの大阪での歴史的展開、関西空港開設による大阪経済へのインパクト、都市機能の分極化対策としてすでにアメリカの諸都市で実施されているリンケージ政策の大阪への適応、などである。
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