研究課題/領域番号 |
03507001
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田内 潤 大阪大学, 医学部, 助手 (20197544)
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研究分担者 |
増山 理 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
武田 裕 大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20127252)
井上 通敏 大阪大学, 医学部・附属病院, 教授 (30028401)
堀 正二 大阪大学, 医学部, 助手 (20124779)
鎌田 武信 大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)
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キーワード | デジタル・サブトラクション・エコグラフィー / 左室壁運動異常 / 心蔵超音波 |
研究概要 |
本研究は、超音波画像の診断的情報量を増し、診断精度を高める得る画像処理法を開発することを目的としている。初年度である平成3年度には、リアルタイム画像処理装置の試作を行い、循環器領域における臨床的有用性について検討した。 平成4年度は、汎用画像処理装置を用いて画像処理法の検討を行い、よりノイズの多い画像に対しても本法の適用を可能とした。これにより臨床例において心室壁運動の解析が可能となり、虚血性心における拡張時相の微小な壁運動異常を検出することができた。さらに、この微小な壁運動異常から逆に小筋虚血を診断することができる可能性が示された。健常33例をふくむ93例を対象に二音からDSE上で拡張期の微小な壁運動開始が認められるまでの時間をRelaxation Indexとし、上記について検討を行った。 健常例で構成される対照群内ではRelaxation Indexに左心室の部位間に有意差は認められなかった。このRelaxation IndexはM-モード心エコーで求めた等容拡張時間より短く、かつ部位による弛緩開始にり有意差をみとめなかったことから、等容拡張期の左室弛緩は健常例ではほぼ一様に始まることが示された。 対照群と虚血性心疾患群の冠動脈非障害部位間どうしでは有意差は認められず、障害部位および境界部位では壁運動異常の有無にかかわらず対照群にたいして有意にRelaxation Indexが延長していた。さらに、このRelaxation Indexの延長は虚血性心疾患群の各部位において、Asynergyを認める部位でより延長している傾向が認められた。すなわち虚血性心疾患群では局所的に弛緩開始が遅延しており弛緩期においてもAsynchronyが認められることが示された。 非障害部位のRelaxstion Indexの平均値+S.D.である50ms以下を正常とし、50msを越える場合を異常としたとき、sensitivity93%、specificity90%で冠動脈障害部位の診断が可能であった。
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