研究分担者 |
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
山田 亘 高知大学, 教育学部, 教授 (40036653)
小牧 純爾 金沢大学, 文学部, 教授 (00024258)
古賀 一男 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (30089099)
鷲見 成正 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
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研究概要 |
本研究は,心理学において学術上の価値をもつ資料を映像(音声を含む)・機器・ソフト・(プログラム)の形で整備し,そのデ-タベ-スを作成するものである.すでに研究代表者・分担者の間で一部の作業を共同で進めていたので,問題意識や研究内容については当初から明確であった.本年度は,過去の作業実績のある映像デ-タベ-スの作成に重点をおき,機器およびソフトについては主として実情の把握に努めた,具体的には,以下の作業をおこなって成果を収めた. 1)映像デ-タベ-スの作成:現象やその解析方法を記録した映像・音声資料の所蔵について国内の心理学関係教室に照会し,そのリストを作成した.それにもとづき,学術上の価値のあると判断されるものを収集し,当該研究者の意図に沿って編集し,それを「心理学映像ライブラリ-」に登録した.登録された資料は約45本である.同時に,それらをまとめた要約版を作成・配付し,主として専門教育上の利用に供した. 2)機器デ-タベ-スの調査および保存:心理学におけるインストゥルメンテ-ションは技術の発展とともに変化し,新しい機種の開発によって置き換えられた古い機器はほとんどが散逸したり廃棄されている.そこで,主として研究代表者・分担者の所属する教室を中心に,実験心理学の展開を跡づける上に貴重と考えられる機器やその関連の記録(実験のデ-タや研究成果)の所蔵状況を調査した.その実情にもとづいて,次年度には,とくに価値の高い機器についてその動態保存を図るとともに,それを映像化して上記の「ライブラリ-」に加えることにする. 3)ソフト・デ-タベ-スの調査および開発:第3年次に重点をおいている課題であるが、初年度はこの課題を担当する研究者の間で情報交換をおこなうとともに、それぞれの専攻分野のソフト(実験法や解析法のプログラム)の開発を試みた。
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