研究課題/領域番号 |
03551002
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
辻 敬一郎 名古屋大学, 文学部, 教授 (20023591)
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研究分担者 |
, 他8名
山田 亘 高知大学, 教育学部, 教授 (40036653)
小牧 純爾 金沢大学, 文学部, 教授 (00024258)
古賀 一男 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (30089099)
鷲見 成正 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
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キーワード | 心理学データベース / 心理学研究法 / 実験心理学 / 映像データベース / 機器データベース / ソフト・データベース / インストウルメンテーション / 心理学映像ライブラリー |
研究概要 |
本研究は、心理学において学術上の価値をもつ各種の資料を整備し、そのデータベースを作成して関連分野を含む研究者の利用に供することを目的としている。これによって、画像やソフトを媒介とする研究成果の公表や情報交換を促そうとする試みである。 第2年次にあたる今年度は、機器データベースの作成に重点を移し、また、次年度の重点課題であるソフトの収集についても実質的な準備に入った。具体的には、以下の成果を収めた。 1)本邦の大学の約95教室を対象に、心理学関係の研究用機器の所蔵状況を調査し、学史上の価値が高いと思われる装置が最近数年間に相次いで廃棄されている実態を明らかにした。この傾向は、国立大学における研究環境の劣悪化に加え、研究者の学史に対する関心の低下によって加速されているのd、早急な対応が必要である。一部については、学術的価値および保存状態に照らして機器を査定し、資料化を進めている。なお、今年度の備品は、交付申請時に入手可能であったものが製造中止となったために別システムで当初の目的を達成せざるをえなくなり、計画外のものを購入した。 2)映像データベースは今年度新たに追加され、ライブラリーが充実した。その存在が国内のみならず欧米にも伝わって、登録を申し出た研究者も現われた。 3)コンピュータ・ソフトについては、次年度に備えて研究分担者相互に情報交換や共同開発の準備が進んだ。 4)当初2回予定した全体会議は、諸般の事情で1回の開催であったが、そこでは、各教室に設置されている装置の共同利用のための機器データベースの必要が論議された。これは、上述1)の視点をさらに拡張した機器データベースの構想であり、次年度その具体化を図ることになった。
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