• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

竜巻,マイクロバ-スト及びシア-ラインのレ-ダ自動検出システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03554011
研究機関北海道大学

研究代表者

菊地 勝弘  北海道大学, 理学部, 教授 (80000793)

研究分担者 岡崎 守保  日本無線(株), 技術第2部, 主任
遊馬 芳雄  北海道大学, 理学部, 助手 (10183732)
上田 博  北海道大学, 理学部, 助教授 (80184935)
キーワード竜巻 / マイクロバ-スト / シア-ライン / ガストフロント / 下降流 / ドップラ-レ-ダ- / ドップラ-速度
研究概要

アメリカにおける竜巻、マイクロバ-スト及びシア-ラインの文献調査をし、自動検出に必要な閾値についての理論的考察を行った。その結果、日本においてはこれらの現象の水平スケ-ルが小さいことを考慮にいれて、第一段の自動検出の閾値を緩やかに設定して多くのパタ-ンベクトルを抽出し、第二段にパタ-ン認識するアルゴリズム系を開発するのが最適であるとの結論を得た。
デ-タ処理装置とビデオプロセッサ-を購入しドップラ-レ-ダ-デ-タ解析システムを構築した。このシステムによりデ-タの解析と解析結果のカラ-表示を行なった。
1988年9月の千歳市周辺に発生した竜巻及びマイクロバ-スト、1988年7月の九州における梅雨期のガストフロントおよび1991年7月の滋賀県信楽における雷をともなうガストフロントの例などを解析し、竜巻、マイクロバ-ストおよびシア-ラインの自動検出に必要な閾値について検討した。ドップラ-速度の傾度の大きさの閾値としては米国の次世代レ-ダ-計画で検討されている値とほぼ同じ値を用いて良いことが分かった。しかし、水平スケ-ルが小さいことから、たとえばシア-ラインにおいては20km以下の長さの場合でもシア-ラインとして認識するようなアルゴリズムを作成する必要のあることが明らかになった。
検出結果のカラ-表示に関してはワ-クステ-ションのウインドウ機能を利用するのが有効であるが、航空管制官等の現業担当者の使用に耐えるものを作成するためには、別枠の研究も必要であることが明らかになった。
雪雲からの下降流に伴う突風についてのデ-タも比較して、次年度に行なう実時間検出試験に必要な基礎デ-タを蓄積することができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 高橋 暢宏他(上田 博,菊地 勝弘): "1台のドップラ-レ-ダによる乱れを含む水平風の分布の推定法について" 日本気象学会春季大会講演予稿集. 59. 189- (1991)

  • [文献書誌] 菊地 勝弘他(上田 博): "礼文島における降雪雲の発生・発達過程の観測(その1)" 日本気象学会春季大会講演予稿集. 59. 66- (1991)

  • [文献書誌] 竹本 明生他(上田 博,菊地 勝弘): "礼文島における降雪雲の発生・発達過程の観測(その2)" 日本気象学会春季大会講演予稿集. 59. 67- (1991)

  • [文献書誌] 上田 博他(菊地 勝弘): "礼文島における降雪雲の発生・発達過程の観測(その3)" 日本気象学会春季大会講演予稿集. 59. 68- (1991)

  • [文献書誌] 竹本 明生他(上田 博,菊地 勝弘): "礼文島における降雪雲の発生・発達過程の観測(その4)" 日本気象学会秋季大会講演予稿集. 60. 43- (1991)

  • [文献書誌] 高橋 暢宏他(上田 博,菊地 勝弘): "ドップラ-レ-ダ-で見た降水雲中に発生したK-H不安定波について" 日本気象学会秋季大会講演予稿集. 60. 47- (1991)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi