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1991 年度 実績報告書

蛋白質分子の動的構造研究のための高感度時分割溶液散乱装置の試作

研究課題

研究課題/領域番号 03554017
研究機関東京工業大学

研究代表者

田中 信夫  東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (50032024)

研究分担者 石尾 寿満  理学電機株式会社, 開発研究部, 主任研究員
佐藤 衛  大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (60170784)
植木 龍夫  理化学研究所, 主任研究員 (30029954)
勝部 幸輝  大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (20032013)
キーワード小角散乱 / 時間分割測定 / 蛋白質の動的構造 / イメ-ジングプレ-ト
研究概要

我々はこれまで位置敏感型ガスカウンタを用いて蛋白質溶液の小角散乱実験を行ってきたが低感度のため時間分割デ-タの測定が容易に行えない。従って、本研究では高感度検出器を組みこんだ装置の試作について検討した。現存する検出器としてはイメ-ジングプレ-ト(IP)が高感度で使い易いと考え単結晶用の装置を利用して基礎デ-タを収集した。その結果、IPは小角散乱のような散漫な散乱にも利用できることが結論でき本研究において採用することにした。方式はドラム式を採用し細いスリットによってさえぎられた散乱光の時間変化を円周方向に記録するようにした。ドラムの回転速度を変化させることにより数msecから数時間までの経時変化を記録できるようにし、デ-タの読み取りはX線の露出後ドラムを定速回転させて行うこととした。200mm×125mmのIPを3分間以内で行えるよう回転速度などのパラメ-タを設定した。更に、X線の露出に連動して2種類の溶液を混合する試料槽やX線の光学系についても検討し全体のシステム概念を明らかにした。本装置を利用する際スリット効果の補正が問題となる。これまでの小角散乱装置ではX線強度を得るため縦長ビ-ムを利用しその補正を行った後構造解析に利用してきたが、本装置では更に時間変化による回析像が重なってくる。このようなデ-タからどのように構造情報を得るかは今後の検討課題である。デ-タ処理の基本的なソフトウェアの開発を行った。尚、使用言語はフォ-トランとベ-シックであるが、今後はフォ-トランに統一する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] C.Katagiri: "Structure of Colorado Potato Beetle Lipophorin: Differential Scanning Calorimetric and Small-Angle X-ray Scattering Studies" Biochemistry. 30. 9675-9681 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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