研究課題/領域番号 |
03555020
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福岡 秀和 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20029391)
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研究分担者 |
村上 芳則 筑波技術短期大学, 助教授 (90029497)
山崎 友裕 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (80230382)
戸田 裕己 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (10029556)
平尾 雅彦 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (80112027)
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キーワード | 非破壊計測 / 超音波 / 集合組織 / 冷延鋼板 / γ値 / 電磁超音波探触子 / 共振法 / オンライン測定 |
研究概要 |
1.超音波速度を測定し、鋼板のγ値を推定することが目的であるが、これらはともに集合組織に起因するものである.まず、Voigt-Reuss-Hill平均法によれば、多結晶体中の超音波速度は4次の方位分布係数(3個)に依存して異方性を示すことがわかった.一方、γ値も近似的に同じ方位分布係数によって決められることが知られているから、速度測定からγ値推定の実現性が確認された. 2.圧延中の鋼板の非接触音速測定を行うには電磁超音波探触子が必要である。合計3種類の電磁超音波探触子を試作・試験した。 (1)従来より試みられている蛇行型コイルと永久磁石によって板波基本モ-ドを利用する方法は信号が弱く、数mmのリフトオフが要求されるオンライン計測には不適当であることが判明した。 (2)ほぼ同じ構造であるが、磁歪を利用した電磁超音波探触子では高いS/N比の板波信号が得られた。 (3)γ値の板幅方向の分布を測定するために、縦波・横波測定用の共振型電磁超音波探触子を開発した。 3.実験室内でのオフライン測定の結果、上の(2)と(3)の電磁超音波探触子を実用化に向けてテストすることとした。(2)では板波の圧延面内3方向の平均速度が、(3)では縦波/横波音速比がγ^^-値と高い相関を示すことが広範囲の試料鋼板について認められた。
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