本研究の目的は、与えられた3次元座標入力点群に対してニュ-ラルネットワ-クを用い自由曲面を生成することである。このために今年度は以下の事を行った。 1.3次元座標入力点群測定装置の作成。 3次元ペン型座標入力装置の制御用計算機を購入し、RS232Cを利用した入力ドライバ-の作成を行った。 2.ニュ-ラルネットワ-クの作成。 ニュ-ラルネットワ-クとして、ホップフィ-ルド型とバックプロパゲ-ション型の両タイプを作成し、それらの学習性能を調べた。その結果、ホップフィ-ルド型ではエネルギ-関数作成時の係数により学習特性が左右されることが判明した。また、バックプロパゲ-ション型では3層モデルを用いた場合、約30種類のパタ-ンの学習を行えることが可能と判明した。 3.曲面の最適表現法の開発。 ニュ-ラルネットワ-クと同じ動作原理であるカルバックの情報量基準から曲面の最適表現を評価できることが分かり、曲面の最適表現の評価テストを行った。また、同時に最適表現を行う測定点の位置決定を行うアルゴリズムを開発した。 これらの成果とすでに開発済みのBrown曲面の生成法を基に、 1.Brown曲面のニュ-ラルネットワ-クによる生成 Brown曲面のパラメ-タ法をすでに定式化したエネルギ-関数に当てはめ、それを用いたホップフィ-ルド型のニュ-ラルネットワ-ク曲面システムを完成させる、 2.3次元座標入力装置と上記曲面システムとの結合、 を行う予定である。
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