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1992 年度 実績報告書

遠隔操縦可能な節体幹型移動ロボットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 03555047
研究機関東京工業大学

研究代表者

広瀬 茂男  東京工業大学, 工学部, 教授 (70108215)

研究分担者 桧林 弘一  (株)住友電気工業, 電力技術部, 主任
妻木 俊道  (株)三菱重工相模原製作所, 研究員
小林 喜一  (株)三菱重工相模原製作所, 主務
米田 完  東京工業大学, 工学部, 助手 (70221679)
キーワード遠隔操縦 / 節体幹型移動ロボット / 蛟龍 / 多眼式視覚システム / 移動ロボット / 操舵制御
研究概要

円筒形をなす複数の節の直列連結構造をなし、全長3.3m、高さ1m、全重量320kgの節7節で構成され、各節はお互いに上下方向、垂直軸回りの運動自由度、各節の下部には車輪による推進自由度を装備し、これらの運動自由度の協調制御で不整地移動を行う節体幹型移動ロボットKR-IIの遠隔操縦について検討を行った。昨年度はKR-IIの車輪部分に、水平反力計測用の光学式力センサを取り付け、その力情報を利用して対地適応的な移動を行うための理論の研究と実験、最大原理を用いた予測的運動制御法の検討を行った。本年度は、運動解析用ソフトウエアADAMSにより操縦の最も基本的な動作である平面での進行方向制御を行うために各節の各自由度をいかに協調制御すればよいかを検討し、その制御法を明確化した。この制御法はアクチュエータでの消費エネルギを最小化しながら、滑らかな滑走運動を実現するものである。また、小型視覚センサを搭載しその情報を利用した遠隔操縦法の基本的方法論を確立した。これらの導入した制御法の妥当性はKR-IIにより走行実験で検証した。KR-IIのために開発したこの遠隔操縦の有効性は、平成5年3月2日のテレビ朝日午後8時からの「平成ふしぎ探検隊(ロボット特集)」で紹介されたように、商店街を無線操縦で走行するなど走行実験で明らかになった。また、3次元視覚装置である多眼識レンジファインダの研究については、センサ自体を組み上げその基本的なセンシング機能を確認した。ただし、KR-IIに搭載して遠隔操縦に使用する段階までには到らなかった。しかし、今後さらに研究を持続し残された問題を解決してゆく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 森島 昭男,広瀬 茂男: "節体幹型移動ロボット「蛟龍」の研究 第10報 予測的制御の導入と実験" 第9回日本ロボット学会誌. 10-6. 790-795 (1992)

  • [文献書誌] Kazuhiro Yoshida,Shigeo Hirose: "Real-Time Stereo Vision with Multiple Anayed Camera" Proc.IEEE Robotics & Automation Conf.1765-1770 (1992)

  • [文献書誌] Shigeo Hirose,Akio Morishima: "Impedance Control of Avticulated Body Mobile Robot" Proc.IROS Conf. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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