研究概要 |
オゾナイザは照声放電あるいはオゾナイザ放電として有名な,電極一誘電体-1mm程の放電ギャップ-電極の構造に交流(50〜100KHZ)を印加する方式が主流となって,小形から超大形機まで使われている。 この方式の長所はギャップに大電力を注入してもアーク放電に移行しない点にある。オゾン生成には平均電子エネルギーを高めることが最も重要であるが,これにはストリース放電(正極性)を利用するのが最も優れている。現在多用されているオゾナイザは高電界を加えられる点,放電がストリーマ放電である点極めて優れている。しかし,放電ギャップ部の巾が狭いのが欠点である。短ギャップ放電によって生成されたオゾンが続く放電によってたたかれ破壊されてしまうことになる。 これを避けるために長ギャップ,正極性ストリーマ放電を高頻度で発生させてオゾンを作る方式を開発している。 長ギャップオゾン生成部に高電圧を供給するために,回転ギャップを直列に接続して,スイッチ機能を持たせた。即ち,低インダクタンスのコンデンサに貯えた電荷を回転球ギャップが放電して,オゾナイザの長ギャップ針一平板電極に印加することにより急峻な立上りパルス電圧を発生させて,ストリーマ放電を促進している。 オゾン生成量は印加電圧のほゞ2乗に比例して増加しており,回転球ギャップの回転速度に比例して増加している。(オゾン生成量/電力)は,存来形のものより1.2倍程優れている。
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